2015年06月01日
イスカ~日本百名山標高表~
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2015年06月01日
イスカ~製品へのこだわり~その5

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![]() | エアモデルに採用されている素材です。 現在のダウンシュラフ用生地としては最も軽量な素材のひとつで、1平方メ-トルあたりの重さがわずかに32gとなります。 これは従来の50デニ-ルのナイロンタフタと比較して半分以下の重量です。 このために軽量でコンパクトな収納性を実現することはもちろんのこと、ダウンの特長のひとつであるカサ高性を生かし、しなやかさやドレ-プ性を最大限に引き出します。 (この素材は軽量コンパクト性を追求するための特殊な超軽量ナイロンのため、最低限必要な強度はあるものの、木の枝や岩角などで部分的に強い衝撃や摩擦が加わった場合には、引き裂きなどの破損が起こることがありますので取り扱いには注意が必要です。) また、この素材はダウンの吹き出しを抑えるための(*)ダウンプル-フ加工を行っており、樹脂などによるコ-ティング加工を施したものではありません。 |
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![]() | ![]() ゴアテックスメンブレン(薄膜)は、延伸加工された1平方cmあたり14億個もの微細な孔を持ったポリテトラフロロエチレンと、防水性に悪影響のある油分からの汚染を防ぐ疎油性を持つ層との複合構造体です。 ひとつの孔の大きさは水滴の2万分の一、水蒸気の分子の約700倍に相当します。 このためにゴアテックスファブリックスは、雨や雪やみぞれを全く通さず汗の水蒸気は通過させて、ドライで快適な状態を維持するのに役立ちます。 ![]() |
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![]() | ![]() 透湿性、耐水性、防風性に優れ、特にダウンシュラフのアウタ-シェルとしては最適な素材のひとつです。 ゴアドライロフトをシュラフのシェルとして使用することで、これまでシュラフカバ-に頼っていた外部からの濡れ防止、保温性の向上といった性能をシュラフ自身が持つことができるようになり、シュラフカバ-を持ち歩く必要がなくなることで、装備の更なる軽量化を実現できます。 |
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![]() | ウェザ-テックは、特殊樹脂フィルムを2枚の生地でサンドウィッチ構成した3層構造の高機能素材です。 アウトドアで要求される、優れた撥水性(水をはじく性能)と耐水性(水圧に耐える性能)を兼ね備えた高レベルの防水性能を持っています。使用されているフィルムは、無孔質(穴のない)ですが、フィルムの分子間の隙間が大きいため、汗の蒸気(水の分子)は充分通り抜けることができます。 これによって衣服内部のムレを防ぐとともに、不快な結露が発生しにくくなっているため、雨、風、雪のシ-ンに適した素材です。 ![]() ![]() ![]() |
(*)ダウンプル-フ加工 ダウンシュラフなどに使用する生地素材(ナイロンなど)に熱と圧力を加えることによって、織られた糸自体を変形させて糸の間の隙間を小さくし、ダウンの吹き出しを抑制する加工です。 これは樹脂や糊を使った、いわゆるコ-ティング加工のような隙間をゼロにする加工とは大きく異なります。 ダウンには睡眠中の不感蒸泄による身体からの水分を吸収・発散し、シュラフ内部の湿度を適切に保つという優れた機能があります。ダウンプル-フ加工は、これらのダウンの機能を損なうことのないように一定の通気度を残しつつ、非常に軽くて薄い生地からのダウン抜けを極力少なくすることが可能です。 一方、樹脂などのコ-ティング加工を施した生地では、ダウンの吹き出しをほぼ100%止めることが可能ですが、同時に生地の通気性まで失ってしまうため、ダウンの持つ吸湿・放湿・発散性などの機能を生かすことができません。また、生地に塗られた樹脂などは製品の重量増にもつながってしまうのです。 |
2015年06月01日
イスカ~製品へのこだわり~その4

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![]() | ![]() | ダウンの性能を評価する基準の一つが、その復元力を数値で表した「フィルパワ-」です。 フィルパワ-とは、1オンス(約28.4g)のダウンをシリンダ-内で圧縮し、一定の温度、湿度の条件下で、それが何立方インチに復元するかを測定したものです。 フィルパワ-の数値が高いほどダウンの空気含有量が多く、その大量に含まれる空気の断熱効果によって保温性に優れるため、数値の高いものほど良質なダウンと言うことになります。 一般的に550フィルパワ-以上で高品質とされ、700~800フィルパワ-のものが最も良質とされています。 |
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![]() | 私たちが、フィルパワ-の測定を依頼しているIDFL(International Down and Feather Laboratory)は、 1978年に設立された羽毛の専門的な品質検査機関で、設立以来45の国々の700を超える企業が利用しており、世界的に最もメジャ-な研究施設のひとつです。 |
2015年06月01日
イスカ~製品へのこだわり~その3

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![]() | ダウンとは、水鳥の胸の辺りに密生しているタンポポの綿毛状の羽で、いわば水鳥の肌着にあたるものです。 このボ-ル状の羽枝が空気をたっぷりと含み、保温性とロフト(カサ高)を生み出します。 なかでも良質のダウンは、1羽の水鳥から約10グラム程度しか採取できません。 また、真ん中に軸のある羽はフェザ-と呼ばれ、ダウンとは区別されます。 長さが6.5センチ以上のものをフェザ-、6.5センチ未満のものをスモ-ルフェザ-といいます。 水鳥から採取された羽毛は洗浄し、乾燥した後、風力によって選別されます。 一定の風をあてて、最も遠くのゾ-ンまで飛んだものから順にダウン、スモ-ルフェザ-、フェザ-となります。寝袋やふとんなどに使う羽毛に含まれるのは、ほとんどがこのスモ-ルフェザ-です。 ダウン100%の製品を作ることは技術的に不可能ではありませんが、安定したロフトを確保するために、ある程度のフェザ-が混ざっている必要があります。一般にダウンの混率が85%を超えれば上質とされています。 |
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![]() | ダウンを採取する水鳥はグ-ス(ガチョウ)とダック(アヒル)に大別されます。 グ-スは野生の雁を家禽化したもの、ダックは野生のマガモを飼い馴らしたものです。 元は卵や肉を取るために飼育が始まりましたが、その副産物として羽毛が利用されるようになりました。 現在の主要な原産地としては、中国、台湾、ポ-ランド、ハンガリ-、フランス、カナダなどが挙げられます。 人間との関わり合いの歴史は非常に古く、中世以前のノルウェ-の王族や貴族の墓から羽毛が発見され、当時からすでに寝具として利用されていたのではないかと推測されています。 一般的には、カサ高性や回復性、保温性に富んだグ-スダウンの方が高品質とされています。これは通常、グ-スの方がダックに比べて体格が良く、採取できるダウンボ-ルもより大きくなるからです。 |
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![]() | ![]() ダウンの品質は、見た目の色やその産地などによってのみ決定されるものではありません。そういった要素も確かにありますが、水鳥の管理方法、飼育期間、前述の採取方法の違いによるものの方がむしろ大きいのです。 しかしながら、管理方法などの違いというのは、目に見えにくい部分でもあります。 そこで、品質を判断する上で一つの目安とされているのが「フィルパワ-」(FP)です。 FPとはダウン自身の持つ復元力をあらわす数値で、550FP以上なら高品質とされ、最高品質のもので800FPといわれています。 この数値が高ければ高いほどダウンの空気含有量が増え、保温性が高まります。 従って、FPの高いダウンを使用することで、同じ保温性を確保するために必要なダウン量が少なくなり、装備の軽量化やコンパクト化にも役立つことになります。 イスカでは、世界的に最もメジャ-なアメリカ方式を基準とし、米国ソルトレ-クシティ-にある専門機関、IDFL(International Down and Feather Laboratory)に依頼してFPの測定を行なっています。 |
2015年06月01日
イスカ~製品へのこだわり~その2

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![]() | 全モデルに伸縮性のあるゴム製のドロ-コ-ドを標準装備。 出入りがし易く、コ-ドストッパ-により暑い時の温度調節も簡単で、緊急時の脱出にも配慮しています。 |
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![]() | 低温時は肩より上部からの放熱への対応がポイントです。 ゆったりとした立体的なシルエットのフ-ドは、圧迫感が少なく、保温性にも優れています。 |
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![]() | 低温時向けモデルにおいては、保温性の向上と冷気の侵入を防ぐために、保温材の詰まった「ドラフトチュ-ブ」をジッパ-の内側に配置しています。 また厳冬期モデルでは、ドラフトチュ-ブをダブルでセット(ダブルチュ-ブ)し、さらに首元からの放熱を効果的に抑えるために装備された「ショルダ-ウォ-マ-」がマフラ-の役割を果たしています。 | ![]() ![]() |
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![]() | 寝袋のジッパ-故障は時として大問題です。 全モデルにおいて、スム-スな動きと耐久性に定評のあるYKK製コイルジッパ-(ジッパ-の噛み合わせ部分が樹脂製のもの)を採用しています。 |
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![]() | ジッパ-部分には、モデルに応じてナイロンテ-プやスレッド(糸)を内蔵したジャムストッパ-を配置し、生地への噛み込みはほとんどありません。 |
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![]() | ![]() さらに厳冬期モデルでは、暖かなポリエステル起毛素材「バ-モス」で足元を補強しています。 |
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![]() | 力の弱い方や女性にも収納しやすい2段階式のスタッフバッグが標準仕様です。 出発の朝に寝袋が収納できなくて困ることもありません。 |
2015年06月01日
イスカ~製品へのこだわり~その1

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![]() | 私たちのモノづくりは寝袋から始まりました。 地味な存在ながらもアウトドアでは不可欠で重要な装備です。 登山やキャンプをはじめ、すべてのアウトドアで活動する方々に「軽量・コンパクトでより快適な睡眠をお届けすること」を最大の課題として、その基本は他のモノづくりにも引き継がれています。 一日の行動で疲労した 身体に、ゆったり暖かく快適な睡眠を与え、さわやかな朝を迎えることは、疲労の回復にも翌日の安全な行動にとっても欠かせない条件です。 安全で楽しい登山やアウトドアライフのために、私たちは、HEARTY & BASIC(基本に忠実、心あるモノづくり)を課題に、今も、そしてこれからも実際に使われる方々の立場に立っ たモノづくりを続けていきたいと考えています。 |
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![]() | ![]() 『東レ人工気象室・テクノラマ』での研究室テストにおいては、テスタ-に取り付けられた温度センサ-で測定される数値的デ-タの収集、またサ-マルイメ-ジャ-による放熱状況などの客観的測定と、テスタ-への問診による体感的な情報のチェックを2日間にわたって行います。 『テクノラマ』は地球上のあらゆる気象環境を再現することが可能な研究施設です。 私たちの場合は、雪上での幕営を想定し、室温は-20℃に設定され、さらに25cmの積雪をつくりだした状況でテストが進められます。 |
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![]() | 一日の行動で疲労した身体や不安定な天候、夜明け前の厳しい冷え込み、スペ-スの限られた窮屈なテント内部、湿気を帯びたスリ-ピングバッグでの使用感など、研究室の中だけでは決して想像できない状況こそが、実際にアウトドアでお使いになられる方々にとっては最も基本的で重要な問題です。 これらの要素を確認するためには、実際のフィ-ルドにおいての体感的なテストも不可欠な条件です。 |
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![]() | 寝袋を使用する場合において、予想される状況に最適なモデルを選択することは重要なポイントです。 保温性の高いモデルは低いモデルよりも重量やカサ高性において負担となりがちで、それはザックの重さや背負いやすさにも影響します。大きくふくらんだザックはバランスが悪いばかりか、風などの影響も受けやすく危険でもあります。 また、中わた素材でいえば、軽量で保温性能にも優れた『ダウン』は湿気に対する弱点があり、逆に『化学繊維』は濡れた後も乾きやすい反面、どうしても重量増となります。 |