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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第8回


杉坂プロのFFコラム 
 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第8回 山梨県 忍野

夏。年2世代のカゲロウのハッチが終わると、日中(特に炎天下の日)はライズが少なくなり、夕刻の釣りがメインとなります。日本を代表する湧水河川の釣り場で、安定した水温と水量が数多くの水生昆虫を育み、特にヒゲナガカワトビケラが多いという特徴を持っている忍野桂川も同様です。


ヒゲナガカワトビケラは水草の根元や川底の石などに小石を固めて作った巣の中で生活をし、羽化期を迎えるとさなぎのまま水面に浮上し、水面直下で脱皮・成虫となって岸に向かって水面を泳ぎ渡ります。さかな(特に大型のマスたち)はこのヒゲナガカワトビケラが大好物で、最も捕食されやすいハッチから岸に泳ぎ渡る間が格好のディナータイム!わたしも、カゲロウのハッチが連続していても全くライズのなかったプールに、ヒゲナガのハッチが始まったとたんあちらこちらで水柱が上がる瞬間に遭遇できた日はいうまでもなく大爆釣!釣り人たるやこの瞬間を見逃す手はないのである!というわけで今回は、連日の暑さに渋い釣りばかりとお嘆きのみなさんに、山梨県 忍野桂川のヒゲナガウエットの釣りをご紹介します。

 ヒゲナガを捕食するさかなを対象とした「ウエットフィッシング」は、ヒゲナガが水面を流されながら岸に向かって泳ぎ渡る様を模すようにフライを水面にスイングさせるため、ウエットといえどドラッグの掛かったドライフライフィッシングのようになる。なぜ沈めないかというと、フライが沈んでいるとさかながフライをくわえた瞬間を目視できず、ストライクの直後のロッドに掛かるテンションでストライクしたと初めて感じる。


当然魚にも相当のテンションが掛かり、フライを吐き出そうとする。上を向いているそのさかなに対しフッキングの動作をすればフライは外れる、もしくは掛かりが浅くバレやすい。しかしフライが水面にあり目視できていれば、魚がフライをくわえた瞬間に逆にラインを送りこむ動作ができる。その直後の、魚が反転し水中に戻っていくときにフッキングすれば、俄然フッキング率がアップする…といった理由で、フライはなるべく沈まない様にボディハックルをたっぷり巻いたものを使用したほうがよいと思われる。


モトルドセッジ・スペックルドセッジ・ダンケルド・クイーンオブザウォーターがわたしのメインフライである。ロッドは5番から6番の、ウエットフライ専用のものを使っている。通常のドライフライアクションのロッドとは違い、9f以上でスローアクション設計のもので、バックスペースを取れないところでもロールキャストで空気抵抗の大きなウエットフライを正確にキャストできる。さかながフライをくわえたときの衝撃を減らすためにもしなやかなアクションのものを使用したほうがよい。ラインはWF#5~6、リーダーは9f2X、ティペットの先端から70cmのところに25cmの2Xの枝糸を出し、ドロッパーシステムとしている。

  忍野のウエットフライフィッシングは、ポイントと思われる場所でヒゲナガのハッチをひたすら待つ。
待てど暮らせどヒゲナガのハッチはなく、フライをキャストすることもないままロッドをたたまなければならない日もあるが、ヒゲナガのハッチと共に水飛沫をあげてライズする大型のマスたちを前にすると、フライ歴25年以上のワタシでも心臓バクバクになってしまうのです・・・

  

Posted by natulog@はじめての! at 10:12Comments(0)フライフィッシング

2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第7回


杉坂プロのFFコラム 
 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第7回 山梨県 桂川・西桂エリア

西桂へは「中央自動車道都留IC下車、西桂町の役場の信号を右折、約15分で到着」と、首都圏からのアクセスがよいため休日ともなると多くの人が足を運ぶという難しい側面もありますが、桂川のその水源は富士の湧水であるため、年間を通じての水温は12度前後と安定しており、釣り場としてメジャーな最上流部の忍野があることからもわかるように、水生昆虫の生息量の多さから魚の成長も早く、活性が高いヤマメ・アマゴ・イワナ・ニジマス・ブラウンの大型魚が釣れるフィールドとして有名です。

 わたしの知る限りでの西桂エリアで最良のポイントだった「学校裏の取水堰堤」でライズを待つことにした。午前10時15分、小型の(#18)ほどのカディスのハッチが始まると、流れこみのリッフル(波立った水面)の中でライズが始まった。#17のエルクヘアカディスを選択しライズを狙いフッキング、プールの中を暴れまわった魚をランディングすると、それは27センチほどの幅広のヤマメだった。ほっと安堵。1匹釣るとこうも落ち着きを取り戻せるのは釣り人共有の人格、といったところか。早速ストマックポンプで胃の内容物を見させてもらうと、ニンフもあれば相当小さなユスリカも。今回目に付くハッチがカディスでそれを主に捕食していたためマッチザハッチの成功となったが、人間の目に付きやすいハッチのフライを選択して結果が出なければマスキングハッチと想定し、さらに水面を凝視しライズの形態から捕食対象を探りあてる必要がある。

  まもなくコカゲロウのハッチがはじまり、お昼近くになるとオオクママダラのハッチとなった。すると流れの中にヘッド&テールで大型のヤマメらしき魚体のライズが見えた。早速オオクママダラのパラシュートダンにチェンジし、3投目にその魚をフッキングした。ランディングをするとびっくり、その魚は尺をゆうに越えた(34.5cm)大アマゴ。魚が暴れまわったためか(併せてわたしが走りまわったためか)、ぴたりとライズがやんでしまったため、下流へと移動し25センチほどのヤマメを2匹ランディングした。さらに車で10分ほど下流の、都留ICをすぎた広いプールへポイントを移し、20cmちょっとの銀化アマゴをランディング。そして最初のポイントに戻り、ライズを探しさらに遊歩道を歩きながら下流へ行くと、明らかに大型魚と思えるライズを発見、魚に気づかれないよう下流側から回り込み、#16のコカゲロウフローティングニンフを6Xのティペットに結ぶ。キャスト。一度空振り、少々間を置いて再びキャストするとフッっと吸い込まれその影が消えた・・・。ランディングには少々てこずったが、なんと40cm近い岩魚!


 本来ならば夕刻を待ってヒゲナガタイプのウエットフライで1発大物をねらうところでした。が、この日の日中のハッチは魚の活性を上げるに十分だったと思われ、関東周辺でしかもドライフライ中心という要因の中で大物をランディングできたこと、20年以上フライフィッシングをしていても「こんなすばらしい釣りは初めてダ!」、ぐらいの感極まる思い・・・。日差しが強くなると日中のライズはほとんど見られなくなりますが、夕刻に集中してハッチする水生昆虫に対するライズは必ずといっていいほど遭遇できるでしょう。そのチャンスを逃さないように。どうぞ素晴らしいフィッシングを!!

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第6回


 
 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第6回 鹿留 パインレイクかわせみ

パインレイクは山梨県都留市鹿留にある、昨年6月にオープンしたばかりの、1日限定30人のちょっとこじゃれたレイクスタイルの釣り場だ。

日釣りは7500円とちょっと高めの設定だが、しっかりしたランチがついて8000円で、レストランで好きなだけいただけるコーヒーには、手作りのクッキーやケーキも待っていてくれるという、とても優雅な気分の1日を楽しめる、新しいスタイルの管理釣り場だ。このパインレイクでは、フライフィッシングを純粋に楽しむために、椅子やびく、クーラーボックスの持ち込み禁止で、もちろんフライフィッシングオンリーでバーブレス、そしてインジケーターも禁止されている。当然放流魚ではあるが、魚体の美しい、コンディションのよい魚をセレクトして入れており、ヒレピンでそのファイトも引き味もすこぶる強烈ですばらしい。隅々まで手入れの行き届いた景観も美しく、今わたしが最も好きな釣り場のひとつとして、結構ハマっている。
ということで今回は、2月10日(わたしのウン歳の誕生日でアリマスが)の、パインレイクの様子をお届けする。

ここでは

  (1) ハッチ・ライズがあればドライフライフィッシング
  (2) タイプI・タイプIIのシンキングラインを使用したストリーマーフィッシング
  (3) リーダー・フライラインの先端部分でアタリをとるニンフフィッシング
  (4) 岸寄りを回遊する魚を狙うサイトフィッシング

の4つの釣り方で楽しむことができるが、この季節は気温水温共に低く、ドライフライの釣りはよほど天気のよい日に限られてしまい、一応ミッジ用のタックルも用意はしていったものの、やはりスタートはシンキングラインの釣りとなった。

タイプIIのシューティングヘッドに2Xのリーダー(6フィートにカットしたもの)に3Xのフロロカーボンティペットを3フィート結んだその先に赤系のストリーマーを結んでいる最中、同行の友人はすでに1匹目をかけた。わたしも2投目に40センチほどのレインボーがヒット、さらに3匹の同サイズのレインボーが連続する。赤系のフライでしばらく続いたもののアタリは遠のいた。そこで黒系のフライにチェンジしたところ再びアタリが戻った。

午前中はシンキングラインの釣りで赤・黒・白・オリーブのストリーマーをローテーションすることにより飽きることなく楽しめた。おいしいランチをいただきくつろいだ後、午後からは、最近再び始めた「スペイフィッシング」に挑戦してみることにする。スペイキャスティングを用いるに効率的な、バックスペースの少ない山側のエリアで、8番のフローティングスペイラインに、4フィートのフローティングリーダーから7Xのフロロカーボンティペットを7フィート継ぎ足し、その先に18番のマーチブラウンニンフを結んだ。中空のフローティングリーダーのバット部分を指3本に巻きつけ、巻きグセをつけた状態のままドライシェイクスプレーを吹きかけ、その部分で魚のストライクを明確にするシステムにする。風が吹き波立った水面では、そのコイル部分に抵抗を受けやすいがためアタリが取りづらかったが、夕刻までの間に8匹をランディングすることができた。

この日一番釣果の出たストリーマーで、数を追うこともアリだし、あえてさまざまな釣り方を楽しんだり。ここでのゆったりした時間が、そんな余裕を持たせてくれるようです。フライフィッシングの新しい楽しみ方を提案してくれる、こんなスタイルの釣り場でのシーズン待ちも、いいですね。

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第5回


 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第5回 滋賀県大戸川トラウトフィッシングエリアを紹介します。

今回は滋賀県大戸川トラウトフィッシングエリアを紹介します。
この記事がアップされるころには1年で最も寒い時期で、川の水温も低く魚の活性も低いためなかなかよい釣りをするのは難しいと思います。大戸川トラウトフィッシングエリアは、10月1日から3月末までという、鮎のシーズンを外してのオープンとなっていますので残り少ない期間ではありますが、3月の声を聞き寒さも少し和らいで水生昆虫のハッチが始まったところで、また楽しい釣りの季節になると思います。

大戸川は名神高速道路を瀬田東ICで降り約15分、河川の管理釣り場にしてはめずらしく水量も多く、自然のままの流れを生かしたフィールドです。

釣り場の上流側は巨岩が点在し、流速も速くフリーストーンの釣り場となり、中流から下流に掛けては大きなプールが点在し、スリックな水面でのマッチザハッチが可能です。

この冬のシーズンでも、小春日和の日中にはユスリカがハッチし、ゆるやかな流れのプールではアマゴやニジマスのライズも見られます。その魚を釣るためにはユスリカタイプのフライを使用するのですが、この時期ハッチするユスリカは小型のものが多く #24 以下を使用しなければ、ティペットもそれに合わせて 9X 以下を使用しなければなかなかフライに出てくれません。クロスダウンのアプローチでライズする魚の 50cm 上流にフライをプレゼンテーションし、フライ先行でフィーディングレーンに乗せて送り込む方法で釣ります。ロッド&ラインはショートからミディアムキャストがメインで、極細ティペットの使用を考えると、#3 - #4 が最適です。

ライズのない状況では、この時期最も効果的な釣り方はやはりルースニングで、ニンフやグローバグフライをゆるやかな流れの、深みの川底付近をナチュラルに流すのがコツです。

この時期の魚の活性は低くストライクの動作も小さいため、浮力の小さなインジケーターを使用することがストライクを逃さないコツです。ルースニングでは 50cm を超える大型魚も出るので、ティペットは6X、細くても7Xを使用します。ロッド&ラインはドライフライと同じ#3 - #4です。

こ上流部の、フリーストーンGリアのスモールスポットでは、アウトリガースタイルのニンフフィッシングが有効です。#10 ほどの少し大きめのニンフやグローバグを4xのティペットに結び、フライから 30cm ほどの位置に大型のショット(おもり)をつけアップストリームでボトムを叩くように流下させると効果的です。この釣り方はアメリカ流ミャク釣り的なスタイルで、ロッドティップを高く持ち上げラインを張った状態でストライクを取るため、長めのロッドが有利になります。ロッド & ラインは 9フィート以上の#5 - #6が最適です。

大戸川に放流されているトラウトはひれが綺麗で魚体も完璧です。そのためフッキング時のファイトも強烈で釣り人を楽しませてくれます。

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第4回


杉坂プロのFFコラム 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第4回 真冬でも、管理釣り場でフラストレーション知らず・管理釣り場リポートPart.1

わたしがフライフィッシングをはじめた20数年前から近年まで、自然河川の禁漁となる冬はスキーに明け暮れていましたが、管理釣り場の増加に伴い冬の間もオフシーズンでなくなり、右手のスキーストックはロッドに持ち替えられることがほとんどとなりました(注・左手にストックを持ってFFやってるわけじゃありません)。

前回のコラムでも触れましたが、「管理釣り場」の多種多様さは、経営者の、フライフィッシングに対する取り組み方や考え方が多肢に渡ることの表れでもあります。自分のフィッシングスタイルにマッチした管理釣り場を見つけられれば、より一層FFを楽しめることでしょう。

今回は、わたしが足を運んだあちらこちらの管理釣り場の中から、みなさんへお薦めしたい管理釣り場のリポートをお届けしたいと思います。

丹沢ホーム 札掛渓流釣り場

東京都心から車で2時間弱、神奈川県内にありがならも、自然渓流をそのまま利用した、景観の美しい毛ばり釣り専用区。相模川支流、中津川の上流部に位置し、川幅は狭いが水質・魚のコンディションも常に良好。特にこの時期は水深も浅めで、さかなは緩やかな流れの中に群れており、魚の居場所を見つけやすくポイントも絞り込みやすい。

釣り人が少ない日には各プールでライズが見られ、ドライフライフィッシングで満足度の高い時間が過ごせる。ただし、ライズしている魚の捕食対象は極小のユスリカが多くなるため、システムもそれにマッチさせなければならない。逆に釣り人の多い日は魚の警戒心が強く水面に上がってこなくなるため、ニンフフィッシングがメインとなる。


わたしの場合は8フィート1インチの#3ロッドにWF#3ラインを使用し、リーダーは7X9フィートに10Xのティペットを5フィートつけ、ユスリカパターン#26のフライを結ぶ。
ニンフフィッシングの場合もロッド・ラインは同じで、6xの9フィートリーダーに7xのティペットを5フィート継ぎ足し、水深に合わせた位置にインジケータをつけ、#16前後のウエイテッドニンフを用いる。

最後に。「フライのカラーバリエーションを豊富に」
キャッチアンドリリースを繰り返された魚は、フライのカラーとティペットの太さに対しての判断力が長けている。そんな魚が多いこの釣り場では、2、3匹かけるごとにニンフのカラーをチェンジすると安定した釣果を得られる。ナチュラルなカラー(ブラック、オリーブ、ブラウン等)からピンク、オレンジ、レッドまで取り揃えて挑みたい。みなさんも久しぶりの、流れに泳ぐヤマメとマスと、せせらぎを聴きにいっては?

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第3回


杉坂プロのFFコラム 
 
 

杉坂隆久
1956年2月10日愛知県岡崎市で生まれる。水瓶座。
先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


第3回 管理釣り場でのフライフィッシング

われわれフライフィッシャーマンは、渓流が禁漁になると管理釣り場や湖にフィールドを移すことになる。全国各地に数多くの管理釣り場ができ、止水(ポンド、湖、ダム湖)型・自然渓流型という形態はもちろん、レベルや規模など、たくさんの要素から選べるようになった。ベテランのフライフィッシャーマンの、渓流のオフシーズンの間のトレーニングの機会として大いに役立つフィールドであることは言うに及ばないが、放流魚だからと思ってなめてかかり、痛い目にあうこともあったエキスパートも多いのではなかろうか。さまざまな状況下においては、ネイティブな魚よりも数段セレクティブでシビア―なテクニックやシステムを必要とする場合もある。そこが管理釣り場のおもしろいところでもある。

コラム第3回目は、禁漁になり管理釣り場に自然と足の向く(かくなるワタシもそのひとり)みなさんへ。こんなとき、あんなとき、さまざまなフィールドの状況にマッチした「管理釣り場対策」をご紹介しましょう!

自然のフィールドと管理釣り場との違い

管理釣り場とは、ひとが魚の「数(魚影)を操作し、釣れるように管理」しているのに対し、本来「自然に生息している魚が捕食している水生昆虫のコントロール」はしていない、というところである。ひとがひとのために増やした魚の数に対し、餌となる虫や子魚の数は自然の絶対量。当然のことながら、餌に対し圧倒的に魚が多いのだ。その点がどんな状況を展開するか。

「餌となりうる水生昆虫のハッチに対するライズは、自然のフィールド下で我々が目にする反応よりもはるかに敏感に起こる」ということ。「ハッチだ!今だ!数少ない昆虫を捕食したい!!」と無心に無防備に、夢中になる傾向が強いと思われる・・・それはそれは人間みたいだ・・・??

そしてもうひとつ、管理釣り場を泳いでいる魚は、魚種にもよるし自然のフィールド下でも当てはまる場合もあるが、基本的には

  1. 放流されてから日数を経た魚で、釣り場の環境に順応し、ハッチする水生昆虫を捕食しているタイプ。
  2. 前日あるいは数日前までは養魚場で餌を食べていた放流直後の魚で、水面に落ちてくる固形物に対して反応しやすいタイプ。

という両タイプの魚が共存しているニいうことである。

<ロッド・ライン>
ポイントまでの距離や泳層がロッドとラインを選択する基準となり、ショートキャストには低番手、ロングキャストには高番手、深いところにはシンキングライン。渓流や小さなポンドでは、2番から4番の7~8フィート前後。湖では5番から8番8~9フィートが一般的である。

<リーダーシステム>
使用するフライの種類によって、フライが小さければ細く(超小型のユスリカドライには9Xや10Xを使用)しなければ魚が反応しないこともある。大型のドライフライやニンフを使用する場合には、5X~3Xを使用する。渓流ではナチュラルドリフトを重視し、15フィート以上が最適で、止水ではターンや操作性を重視し10フィート前後がよい。

<フライ>
放流されてから日数を経た魚ハッチに合わせたフライ(この季節はユスリカなど、小さなフライ)がメインとなる。放流されて間もない魚には大型のドライフライ(養魚場の餌のシルエットに似たもの)やインジケータ―を使用したエッグフライやファジーニンフが効果的である。

フライフィッシングを始めたばかりの全くの初心者には、とりあえず魚を釣る楽しみを味わってもらいたい。それには「魚が釣れた=釣りは楽しい」という図式が必須で、管理釣り場はその可能性の高い場所であることに間違いはない。設備がキレイ、女性・子供専用エリアを持つ、など、近年の充実は大変喜ばしいことだと思う。そしてそれが、「この楽しみを継続していこう」という根底になり、自然発生的にフィールドを守るという気持ちの一端になることと信じている。チュラムさんのサイトに来てくれる自然派のみなさんには言うまでもなかった、ですね!さあ、紅葉まぶしいフィールドに、出掛けましょう!!

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第2回

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杉坂隆久
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先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
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第2回 リーダーシステム

フライフィッシングにおけるリーダーとは、フライラインの先端部分に接続するテーパーのついたナイロンモノフィラメントのラインで、先端に結ばれたフライを色付きのフライラインから遠く離すことと、フライをスムースにターンさせる働きをします。かつてノンブレイデッド(繋ぎ目の無いテーパーリーダー)の技術の無かった時代には、様々な太さのナイロンモノフィラメントを継ぎ足すものが普及していました。

リーダーシステムとは、リーダーとさらにその先端に結ぶティペットを含めた長さと太さを状況により選択し調節することで、流れの中でフライにかかるト゛ラグを防いだり、フライラインの着水音からフライを遠ざけ、魚がフライを口にしやすくするためのシステムです。

リーダーの種類

素材は、ナイロンモノフィラメントのものが大半ですが、最近になってフロロカーボンを使用したものもでてきました。フロロカーボン製のリーダーは、比重が水やモノフィラメントより重いため、ドライフライの釣りには不向きで、ニンフやストリーマ―など、水中での釣りに適しています。長さは、ft(フィート)で表示され、7ftから12ftの長さが一般的です。最近はロングリーダーがブームとなっていて、14ftや15ftなどの長いものも発売されています。太さは、先端の最も細い部分をx(エックス)で表示します。7xから0x、それ以上に太いものは、0/1x・0/2×・0/3×とか-1x・-2x・-3xと表示し、最も太いもので0/4×・-4×があります。わが国のわかりやすい太さに変換すると、7×が約0.4号・6xが0.6号・5xが0.8号・4xが1号・3×が1.5号・2xが2号・1xが2.5号・0xが3号・0/1xが3.5号・0/2xが4号・0/3xが4.5号となります。この数値は正確ではなくかなりの誤差があると思いますが、あくまでもおおよその目安として覚えておくと便利です。

魚に対して有効なリーダーシステムとは?

リーダーシステムが長く細ければ、フライはナチュラルに流しやすくしかもティペットの存在そのものを魚に悟られにくくなります。ところが、自分の技術、ロッド・ラインの性能以上に長過ぎるとターンオーバーさせることが極端に難しくなり、正確なアプローチができなくなります。また細すぎれば、合わせ切れやファイト中のティペット切れなど、ランディングが難しくなります。小型のフライを使用する場合には細いティペットを、複雑な流れでは長くが基本となりますが、魚のサイズやキャスティングの距離や風などの影響を考慮し、フライがナチュラルに流れティペットの存在や影を見破られず、合わせ切れや走られ切れをおこさず、かつプレゼンテーションがスムースにできる長さの自分の技術にみあったリーダーシステムを見つけ出すことが必要です。

リーダーシステムの例

  1. 穏やかな流れで小型のフライ(#20以下)を使用する場合。忍野桂川・長良川・千曲川など、水温が低く小型の水生昆虫のみがハッチする状態のフィールドの場合。7×12フィートのリーダーに9Xのテイペットを5フィート継ぎ足します。ターンが上手くできなければ、10センチ単位でコントロール可能な長さまでカットします。 ライズがありフライもマッチしているにもかかわらず魚がでない場合には、10Xのティペットを2フィートほど継ぎ足します。
  2. フリーストーン(岩がごろごろした流れ)の山岳渓流で大型の水生昆虫もハッチする時期(5月~9月)4×9フィートのリーダーに5Xのティペットを5フィート継ぎ足します。
  3. 湖でシンキングラインを使用する場合。芦ノ湖・河口湖など魚の平均サイズが30センチ~50センチの場合。2×9フィートのリーダーに3Xのティペットを4フィート継ぎ足します。湖面が穏やかな場合には、さらに4×のティペットを3フィート足します。

フライフィッシングで魚が釣れるか否かの大きな要因の一つにこのリーダーシステムがあります。上に記した例は、様々なフィールドで必要なリーダーシステムの中のほんの一部にしかすぎません。フライタイイングやキャスティングは、確立され誌面等で学ぶことも可能なのですが、このリーダーシステムは実際にフィールドに出なければて学ぶことのできない分野です。リーダーシステムを会得するには、フィールドに出て苦い経験を積みながら身体で覚えるのが一番です。

 

さてわたしは、今まさに、アメリカモンタナ州 かのイエローストーンに向けて旅立つ時間になりました。8ヶ月ぶりの、わたしの最も愛すべき「ヘンリーズフォーク」(はアイダホ州)では、あのトラウトたちにまた震撼させてもらうことができるかと、胸がいっぱいになっています。初心者の皆さんは、そんな大河に出られる日を夢見て、私自身もまだまだ勉強すべきことの尽きないフライフッシングを、わたしとともに楽しんでくださいね!

  

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2015年05月27日

フライファン必見!!「杉坂プロのFFコラム」 第1回

杉坂プロのFFコラム 
 
 

杉坂隆久
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先祖代々釣り好きの家系に育ち、物心付いた時には、近所の野池や小川で釣り糸を垂れていた。1974年よりフライフィッシングにはまり、川・湖・海、ミッジからストリーマーまで何でもこなせるオールパーパスなフライフィッシングをめざしている。岡崎市でFHスギサカを東京神田でトラウトショップとレビュープロダクツを小野訓氏とともに経営し、ロッドやリールの設計開発を行うかたわら、インストラクターとして全国各地でスクールを開催し後進の育成にも努めている。
著書に「フェバリットフライタイイング」・「シーズナブルタイイング」。出演ビデオに「THE JAPANESE BIG GAME」・「トラウト億万釣者」・「河口湖最新テクニック」等。


みなさんこんにちは、杉坂隆久です。今月からナチュラムさんのHPのコラムに書かせていただくことになりました。フライフィッシングのハウツーを基礎編から上級編まで毎月更新で書きますんで、これからよろしくお願いします。
第1回 これからフライフィッシングを始めようという人のタックルの選び方

始めに

フライフィッシングとは、ヨーロッパではじめられた毛針釣りであり、わが国には30年ほど前から愛好者が増えはじめ、ここ10年ほどでその人口は急増したようである。そもそもフライフィッシングというのは、魚を捕獲する作業としては、私の知る限りにおいて最も効率の悪い代表的な釣りのジャンルの一つであり、必要とされるエネルギーに対する漁獲高はすこぶる悪いと思える。これからフライフィッシングを始められる方は、この事実を知った上、覚悟して取り組んでもらいたい。なーんて、ちょっと堅くなってしまいましたが、なぜそんなに漁獲高のすこぶる悪い釣りでありながらも、わが国に何十万人もの愛好者が増えてしまったのかは、わが国の食が豊かになり、釣った魚=晩のおかずという図式が崩壊し、釣りが楽しい時を過ごすための遊びの一つと成り得たことが、最も大きな要因とおもえる。何はともあれ、フライフィッシングは、美しい自然の風景の中で、美しいトラウト(美しくない景色と美しくないトラウトの場合も時にはある)と遊ぶ釣りであることと、家でタイイング(毛針作り)をし、完成したフライをライトにかざし「ガハハハ、このフライで〇〇川・大ヤマメは釣れたもどうぜん。」なんて実際のフィールドに出かける以前に、仮想爆釣(私だけなのかもしれない?)も可能な楽しい釣りなのである。

これからフライフィッシングを始めようという人のタックルの選び方

ロッド・リール・ラインかつて(5年以前)は、湖でも渓流でも使用可能な#5のラインと#5~#6のロッドとそれに合ったサイズのリールを購入してください。なんてのが、私に限らず初心者のタックル選びの定番だったのですが、フライフィッシングに関する情報が溢れている昨今は、まず、自分の行きたいフィールドや釣りたい魚を決めていただきます。

  • 渓流のマッチザハッチやルースニングの釣りならば、#3か#4ラインに8フィート前後のロッド
  • 源流の釣りならば、#4か#5フローティングラインに8フィート前後のロッド
  • 本流でそれほどロングキャストを必要としない河川のドライフライ
  • ウエット、アウトリガーニンフの釣りには、#5か#6のフロ-ティングラインに9フィート前後のロッド
  • 湖でドライフライとシンキングの両方の釣りに使用するには、#6・#7・#8のフローティングラインとタイプ1~4までのシンキングラインに9フィート前後のロッドを体力に合わせ選ぶ。
  • 大河川で遡上魚や大型魚をストリーマー等大型のフライで狙う場合には、#8~#13のタイプ1~4のシンキングラインとシンクティップラインに12フィート~18フィートのロッドを、必要とされるディスタンスの距離に合わせ選ぶ。

  • リールはラインの番手の指定のサイズの物を選ぶのが基本である。マッチザハッチの釣りのような細いティペットを使用する釣りには、強力なドラグシステムよりもスムースな回転を重視する。湖や大河川等大型魚の釣れる可能性のある場所では、強力ドラッグシステムを備えたリールを選ぶとよい。

  • フライラインは、世間の通説では低番手(#5)以下はDT(ダブルテーパー)がよい。とありますが、私の考えでは10メタ―以上ラインを出して釣りをすることを考えれば、WF(ウエイトフォワード)ラインのほうが、キャスティングやフッキング率においても有効だと思う。だだDTラインは、痛んだ場合に先端と後端を巻き変えての使用が可能であり、経済的である。湖のウエーディング(立ちこみ)時にシンキングラインを使用する場合は、シューティングヘッド(ST)を使用すると効果 的である。シンキングラインを9メーターから10メ―ターにカットし、その後端にフローティングのランニングライン(フローティングのレベルラインorエアロシュータ―)を接続するとランニング部分が沈まず飛距離のロスが少なくなる。
  

Posted by natulog@はじめての! at 09:58Comments(0)フライフィッシング