リバレイ歴史
リバレイは国内に自社生産工場をもち、1954年の創業以来50年間、お客様をパートナーと考え、フィールドに立つフィッシャーマンの立場にたった製品開発にこだわり続けてまいりました。アングラーが本当に満足する製品を作るのは難しいものです。国内に自社工場を持つリバレイだからこそ、フィールドスタッフやお客様の生の声をリニアにクラフトマンに伝え改善することができるのです。「ブランドを売るのではなく、自分たちが作ってきた製品を売る」そこにクラフトマンシップのこだわりを持って半世紀、ウェイダーをはじめとしたフィッシングギアの開発に携わってまいりました。これからも使う人の立場にたったモノ作りを常に心におき、オンリーワンの商品創りを目指していきたいと思っております。
本来ウェイダー内部には水が入ってこないのですが、水が入ってきたような感じがすることがあります。特に石の上に腰かけてフライをセットしているときに、そんな感覚を受けることがあるのではないでしょうか。今までに、“水が浸みてきたのか?”と思い、ウェイダーを脱いで確認した人もいるでしょう。これは撥水効果が落ちてきたことによって起こるものなのです。でもこの現象は、リバレイの透過性ウェイダーで行っている「ギガ撥水処理」をすると防げます。従来の撥水処理ではアングラーが動くことで撥水剤が浸透していない繊維が露出してしまいました。つまりこの部分の繊維が水気を含んだので、その水気が気化するときに熱を奪うことで、湿ったり冷たい感覚を受けることがあったわけです。ギガ撥水処理された素材は、繊維の一本一本に撥水剤を深く染み込ませてあるので、それがありません。ちょっとしたことによる不快感、これを取り除くだけで釣りが格段に気持ちいいものになりますよね。
ネオプレーンの耐久性に疑問を持っているアングラーも少なくないでしょう。でもスパンデュラなら安心です。SPANDURA(スパンデュラ)とはネオプレーンにナイロン90%とラバー10%を織り込んだ生地で、引っ張り強度が従来のネオプレーンの3倍。耐久性は6~8倍を誇ります。これなら今まで1シーズンに1本新調していたヘビーユーザーも安心ではないでしょうか。ちなみに、リバレイのネオプレーンウェイダーは、部分によって素材や厚みを変えているのをご存知でしたか?
ブーツフットタイプのウェイダーが、実際の釣りにおいて評価される部分は、生地の性能(透湿性・撥水性・耐久性)の他に、ブーツのフィット感ではないでしょうか?リバレイでは以前からこの点に着目してオリジナルのブーツをデザインしてきました。そして、日本人の平均的な足型を割り出し、それをすべてのブーツフットモデルに採用しているのです。また、CRシリーズの2004年モデルでは、保温力が高いシンサレートを使ったブーツも開発しました。これは日本で初となるものです。
リバレイでは製品を末永く愛用していただくため、しっかりとしたシステムを持ったアフターサービス課を設置しています。もちろん、これはどんなメーカーでも必要な部署ではありますが、ここには製品作りに役立てるためのヒントがたくさん転がっているのです。例えばウェイダーの修理。数年前のものですと、修理する場所が圧倒的にひざをついたキズや、ヤブコギの際に空いたピンホールなどでしょう。これをメーカーとしてどう対処するのか。やはりごくシンプルに考えれば、その部分に補強をし、できるだけ長持ちするように対処するのが普通でしょう。こうしてその後のウェイダーに採用したのが、ヒザ下から足首までの生地を二重にするというものでした。最近では、アフターサービス課に送られてくる修理品のウェイダーの数が格段に少なくなりました。いい機能はためらわず採用し、そして必ずユーザーに満足いただけるように努力する。これも創業当時から貫いてきた販売に対する姿勢です。
寒い日の釣りは、快適に過ごせるという確信がなければ、釣行を重ねることができません。「装備は二の次。快適でなくてもたくさん釣れていれば行く!」という人でも、寒さの中での釣りは腰を痛めたり、体調を崩す原因ともなるので、そこそこの年齢の方は注意が必要でしょう。つまり、「快適=持続」は、結果的に釣果を伸ばすものになるのではないでしょうか。ネオプレーンウェイダーは暖かい。でも、もっと暖かく、さらに軽く快適なのが“タイタニウムα”を使ったものです。タイタニウムαはネオプレーンの表面に、70ミクロンという超極薄のチタン合金フィルムを特殊コーティングし、従来のネオプレーンウェイダーとタイタニウムのウェイダーを履き比べた人の印象では、それまで3時間で「つらくなってきたからそろそろ帰ろう」と思っていたのが、あと1時間は粘れるというくらいの効果があります。
エントラントGII-XTは、ウェイダーにもレインギアにも採用されています。ですがウェイダー用は、特に耐久圧に優れたもの。一方レインギアの場合は、透過性と着心地のよさを最優先させたものです。透過性素材は、単純に耐水圧を上げれば透過性が下がります。
でも耐水圧を上げた(ウェイダーに使っている生地)ものをレインギアには流用できません。だから生地のセレクトには、想像できないくらいに細心の注意を払っているのです。
リバレイでは、レインジャケットでも使用目的に合わせて素材を使い分けています。例えば、フィールドに着いて最初から降っている雨に対応するのはウェイディングジャケット。透湿性ジャケットの本来の着心地の良さを感じるのはこちらです。でも釣りをしているとき不意に降ってくる雨には、ベルトからサッと取り出して着用できる、携行性に優れたコンパクトになる生地のジャケットがあったほうが便利なはずです。それがストリームレインジャケットということになるでしょう。
エントラントGII-XTは従来にくらべ透湿性、耐水圧性能が大幅にアップしました。これまで通りの着心地の良い素材厚を維持しながら、従来品と比較し、結露量わずか6分の1、約2倍の耐水圧を達成しています。発汗の激しいアウトドアシーンで、衣服内を快適に保つファブリックとして、水蒸気を外部に放出しムレを大幅に抑えながら、外部からの水の進入をシャットアウトするといった相反する機能を高次元でリンクさせています。
●最高レベルの結露防止性 ●優れた耐久性・撥水性、防水性・防風性 ●高透湿性・低結露性 ●耐洗濯性
エントラントGII-XT透湿性テスト
2人の人間がそれぞれエントラントGII-XT加工のウェイダーとPVCコーティングのウェイダーを装着し、陸上を歩行、走行した後、ウェイダー内の温度・湿度上昇を測定しました。
【テスト結果】
エントラントGII-XT加工ウェイダーは、ウェイダー内部の水蒸気を排出するため、歩行・走行後も内部の湿度の上昇はわずかで、明らかにムレ状態は抑えられています。
PVCコーティングウェイダーは、内部の水蒸気の逃げ場がないため、ウェイダー裏面に結露して、ズボンを濡らしてしまいました。
エントラントGII-XTの透湿性は、こうした暑さの中での不快感を取り除くことに効果をあげているのです。また、体力を消耗させる衣類の湿りを防ぐ素材ともいえるのです。
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